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2025.0604 金

夏なんだな。

確かめるように

何度もつぶやいている。


夏が来ている

とっくのはなし。

なんだけど

夏なんだな。って

確かめたくなる。


もっと信じたい。

もっと浴びたい。

純粋に浸かりたい。

受け止めたくて

確かめたい気持ち。

でも

ずっとじゃないこと

そっと知ってるから

今度、いつ会える?

そう何度も聞くように

夏なんだな。とつぶやく。


太鼓の音

祭囃子

ラジオ体操

テレビから流れる甲子園

そうめんの赤とか緑の麺

草刈りしたての公園

ひからびたバッタ

昼間からやってる怪談特集

やたら鳴ってる風鈴

パイナップルのにおいの黄色い花

とけた氷でうすまったカルピス


小粒で色濃い

カラフルな記憶が詰まっている。

宝石箱ではなく

クッキーの空き缶のような

いつからあるか

わからない容れものにある。


この季節に

埋め込まれた想いが

なまあたたかい風にのって

こうして今のぼくにも届く。


夏のぬけがら

聴きたくなるなあ。

そんな想いがぜんぶ入っている。


歌は季節だなあ。

それは、命だ。


週末もごきげんでありましょう。

2026.0123 金

いったん 見送りがちかもしんない。 ふとね そんな言葉が浮かんだんです。 タクシーを探していて。 いつもの 歯医者さんから事務所まで。 歩くと20分くらいかな。 その日はあとの用事が控えてたので タクシーに乗ろうと思ったんです。 車通りの多い道に向かいつつ 歩きながら探していて。 乗りたいと思ったその瞬間 タクシーが来たんです。 そしたら いったん見送っちゃったよね。 しかも、2台連続で通り過ぎた

 
 
2026.0122 木

美しい朝でした。 降り積もった雪の夜が明けて、 赤みの帯びた朝陽が 真っ白な静寂を照らす。 すみずみ、澄み渡っている。 駐車場の雪かきで ひと汗かきつつ 愛車が可愛くてたまらない。 事務所へ向かう道のり 誰かが歩いた細い道ができている。 それは、足跡の連なり。 足跡と足跡の あいだの場所を選んで 道幅を増やしながら歩いてみる。 すれちがったお母さんに 抱っこされている赤ちゃんが ぼくを見ている。

 
 
2026.0121 水

動きます──。 それは、 バスの運転手さんの アナウンスでした。 きりりとして ていねいに芯のある響き。 宣言が届いた瞬間でした。 ぼくの今が同調したように その言葉に反応したんです。 ただの 運行中のアナウンスなのはわかる。 バス停で人が降りて 再び動くときのかけ声だ。 でもなんだろう 響いたんだよね。 ぼくの心の どこかにあるスイッチにふれて ぼくのなかの全自分が ウォーっと両手を挙げて 立ち

 
 
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