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2026.0729 水

7月29日
読了時間: 3分

あの言葉に

救われたってことが

ぼくにもあるもんでして。


2〜3年前になるかな。

このwebサイトの制作を

引き受けてくれたTくんと

打ち合わせで会うたびに

ぼくの想いや近況を

たくさん聴いてもらっていて、

いつも仕事の要件は

ほんのすこしという

楽しい時間を

過ごさせてもらっていたんです。


ぼくは

機嫌のわるい人や

かなしそうにしている人を

街で見かけても

気になってしょうがない。

そんな話しをしたんです。


腰の曲がったお婆さんが

ゆっくりと歩いている。

どうやらタクシーを探している。

大丈夫かな。

後方から1台が来ているぞ。

この角の手前で

ぼくが止めて

お婆さんに知らせようか

いや、待てよ

なんか変なやつと思われるか……

なんてね

いてもたっても

いられなくなる自分がいたんです。

決断力と行動力が備わっていれば

すっと思ったままに

実行するだけのことなんですが、

なんか助けたい

でもどうしようと

ぐるぐるしちゃってるもんだから、

なんかね

こういう性格は

優しさではなくて

弱さなんじゃないかと

そんな話しになったんです。


そしたら彼が

その優しさがあるってことが

素晴らしいことですよ。

と言うんです。


最初は?な感じだったのだけど、

ぜんぜんわるいことじゃない。

ぼくは

そういう場面に出合っても

ぜんぜん思わないから

なんかいいなって思います。

そう言ってくれたんです。


優しさが在る。

それはいいことなんだ。

じんわりと染み込みました。

繊細さや

デリケートな想いは

なんだか弱いものとして

強いほうに合わせていかないと

世の中やっていけないような

自分の優しさに

ダメ出しするような

感覚がずっとありました。


もうとっさに湧き出てしまう

優しさをダメとしなくていい。

言葉がしみこみながら

あたたか想いが

カラダをめぐっていきました。

そしたら

あとは

どう使うかを選ぼう。

そう思うようになった。


Tくんは

いつも上手に話しを聴いてくれる。

そして

少ない言葉でそっと

思ったことを添えてくれる。

教わることがたくさんある。

日本有数の聞き上手だと思う。

またお茶したいなあ。


そうそう

そのお婆さんは、

その後どうなったかと言うと、

ぼくがモタモタしている間に、

すっと手を挙げて、

さっとタクシーに、

乗り込んでいきました。

手を挙げたときの

腰のまっすぐさったら。

シャキーン!って

音がしてたくらい。


ぼくが勝手に

かわいそうな人だと

決めつけていたんだよね。

助けなきゃって。

ほんと大きなお世話。

お婆さん

たいへん、失礼しました。


あの言葉に救われた。

そんなことある人生は豊かだね。

逆にね、受け取れなかった

言葉たちもあるんだと思う。

そっちも、見つめてみたい。


今日もごきげんでありましょう。







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