top of page

2026.0401 水

  • 4月1日
  • 読了時間: 2分

家に帰って

静かさが身に沁みて

涙があふれていた。


昨日

大学進学で上京する

息子を空港まで見送った。

フライトまでの

家族3人の時間。

それは、

とてもいつも通りで

せわしなくもあり

たんたんと過ぎた。


じゃ、いってきます。

ちょっと大学まで。

そんな感じで

彼は搭乗口へと進んで行った。


空港での見送りは

どこかセンチメンタルなもので

泣いちゃったりしたらヤダなとか

そんなこと思ってたんだけど

実にあっさりと終えた。


彼のいつも通りのあいさつに

それが特別なことじゃなく

いつでも帰ってくる感覚が

安心として備えているようだった。


安心は、強い。

その土台を築くことができた。


実に、誇らしく

清々しい気持ちになった。

べつに

励ましなど必要なく

逆にねぎらわれたみたいだ。


その後、

仕事をして帰宅したとき

部屋の静寂っぷりに驚いた。

引越しのわちゃわちゃを

奥さんのたまちゃんが

片付けてくれたのもあり

空気がクリアになっていたんだけど、

なんだろうか、

それとまた違う

静かすぎる静けさが、部屋に漂う。


ひとりいない。


家の空間に

穴ぽこが空いたみたいだ。


塾に行ってるとか

友だちと遊びに出かけたとか

旅行中だとか

それらのいつもの不在と違う。

日々の帰る場所が変わった。

それだけで

こんなに違うものとは。


コップ出しっぱなしとか

便器にうんこつけてるとか

朝起きて無愛想だとか

コートを脱ぎ捨てたまんまとか

ポケットにティッシュ入れて

洗濯に出すテロ行為だとか

勝手に

テレビのチャンネル変えるとか

ぜんぜん

引越しの準備しないとかさ

もう

それがないんだって思った。


そんなこと

ふつふつ思い浮かべ

昨晩のカレーライスを

たまちゃんと一緒に食べて

向かいに彼がいない

テーブルの椅子を見ていると

ひとしきり涙があふれた。


カレーライスを食べながら

ふたりで

おいおいと泣いた。

ねぎらいと

感謝と

安堵感。


見送った誇らしさに

めそめそさみしさと

言い知れない喜びの

なんだこれな

マーブル模様の感情を味わった。


寮に着いた息子から

LINEが届いた。

窓から見える風景の写真だった。

日暮れの街並みの

すぐ手前に桜が咲いていた。

暮らしを迎え入れたような

住んでいる景色に思えた。


歓迎されているようだ。


四月一日。

それぞれの

新しい季節が始まりましたよ。

わたしたちの人生は

豊かな色彩にあふれている。


今日もごきげんでありましょう。

最新記事

すべて表示
2026.0415 水

言葉にする前に、 想いがある。 その、 まだ名前のついていない わたしの感覚を大切にする。 「memoのLesson」 の 新プログラムが生まれました。 同時に、 モニター&アンバサダーを (限定10名)募集しています。 文章が苦手という人は けっこう多いです。 苦手な方は、難しいと言います。 難しいから苦手。 では、 どういうところが苦手なのか。 その理由は 人それぞれです。 そして、 苦手な理

 
 
2026.0413 火

一行のメモから 一生の地図を育てる。 新プログラムになった 「memoのLesson」のお知らせ ご覧になってくれましたか? 正直、長いです。 はしょることなく 全部、しっかり伝えています。 自己紹介のような 手紙のようなお知らせです。 それを めんどくさがらず ふむふむ読んでくれる人に 来てほしいと思っています。 自分のホームページですから 誰に遠慮することもなく たっぷりと詰め込みました。 内

 
 
2026.0413 月

さてさて 今日から募集を始めます。 これを書いている今は まだアップしていないのですが ほぼほぼ、できているのです。 アップしていないのに ふれるのもあれですが ふれざるをえないのです。 言葉と心の文章教室 「memoのLesson」 モニター&アンバサダー募集の お知らせをします。 今まで 「自分の言葉で書く」をテーマに メモのインタビューコースと メモの文章レッスンコースを設けて それぞれ単独

 
 
bottom of page