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2026.0206 金

  • 2月6日
  • 読了時間: 2分

昨日、おならマン

顔を見に会いに行った。

ぼくの、父だ。

彼は今、

特別養護老人ホームにいる。


パーキンソン病を持ちながら

レビー小体認知症と呼ばれる

症状が見られる状態でもある。

なんかけっこう、元気だ。


僕には見えていないものが

父には見えているようで

こちらとしては

突拍子もないように

感じることを

話すので

最初は戸惑った。


戸惑いの成分には

ああ、お父さん

こんなんなっちゃった。

というような

悲しさや

情けなさや

消化不良の想いがあった。


戸惑いながらも

父の突拍子もない

見えているものに興味がわいた。


ぼくに見えてないだけで、

それが必ずしも正解ではない。

見えていると言うものを

否定しなくてもいいんじゃない?

見えていると感じているのなら

それは肯定してあげたい。


施設に入る前

入院中のお見舞いのとき

「お前たち気をつけろ。

 近くに狼がいるぞ」と

父がぼくら兄妹に向かって

真剣な小声で言ったことがある。


口に人差し指を当てて

しーのポーズで真面目な表情だ。

その狼の原因は

同じ病室の隣のおじさんの

大きないびきだった。


大きないびきを

耳にしたのも事実。

それを狼と判断したのも事実。

ひとつも嘘なんかない。

そして、

子どもたちを

守ろうとした事実がある。

ぼくは

それを受け止めようと思った。


この人

優しい。


ああ、そうだった。

お父さんは、優しい。

忘れていた想いが

浮かび上がってきた。


ずっと、子どもたちを守ろうと

家族を大切にしてきた人だった。

ファンキーな妻を愛し

子どもたちを愛してきた人だった。


やりきった人だ。


ボロボロに弱って

かわいそうと思っていた。

それは、ぼくの間違いだった。

そう感じてしまう素材は

ぼくの過去の記憶にあった。

それもわかった。


どうやら

ぼくは

お父さんのことが好きだ。


矢沢永吉と同い年らしい。

永ちゃんもかっこいいけど

お父さんもかっこいいよと

冗談で言ったら

そうだろ?と

ロックスターみたいな

ポーズをとったことがある。


そんなことを

さりげなく言えた自分に

おだやかなぬくもりを感じた。


微笑ましく感じつつ、

お調子者だと思った。

ああ……

お調子者ね。

そんなとこも似ている。


父を見ていると

ボケてるんじゃないと思う。

逆に、なんか開いたというか

ナチュラルにつながっている。

そんな気がするんだよね。


今日もごきげんでありましょう。

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