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2025.1022 水

窓から見える山から始まって

街路樹も色づいてます。さっぽろ。

この美しい景色に

どこか切なさを感じて

それが時に

たまらなく

苦しくなる。


それは、言葉にできない

モヤモヤのような

シクシクのような

探ることもこわいような

手をのばしても

なにもないような

穴の空いた気持ちでした。


センチメンタルや

侘び寂びの感情として

芸術に昇華できそうではあるけど

実態がわからない不安が

いつも隣り合わせに存在していた。

それは

とうのむかし

胸の奥に

しまいこんでいた傷でした。


そう、この季節だった。

ここでもずっと前に

書いた記憶があります。

20代の前半だったかな

カメラマンに憧れて

カメラマンアシスタントを

やった経験がありまして、

ぜんぜんダメでね

半年くらいで辞めたんです。

その傷があったんだと

本当、最近わかりました。


厳しい世界でね

なにクソ頑張った人が

結果を出していく現場。

自己否定しかなかった。

自分なんかクソっす。

それを認めさせてからの

アシスタントとして

カメラマンに仕えるような。

当時のそういう

世界だったんです。


向いてなかった。

目指したものに向いていないと

受け入れなければならない現実。

それをダメ出しのもとに

叩きつけていく苦しみ。

じょじょに

自分の居場所が

なくなっていく不安と

それでも

弱音を吐かないと律するほど

行き場所がなくなってくる。


失意。


ああ、そうだ。

あのときぼくは

自分の存在を消したんだ。

その

ポッカリ空いた気持ちを

わかってあげることができた。


たまらなく

涙がこみあげて

心の穴ぽこに流れていった。

その涙は

とてもあたたかった。


わかってあげることができた。

だからこそ

見える景色がある。

そう思います。


ぼくは

あのときの痛みを

二度と味わいたくなかったんだ。


だからその後

がむしゃらに仕事をした。

フリーランスになって

身も心もポロポロになるまで

とことん断らなかった。

そうだよ。断れなかったんだ。

見えない

ファイティングポーズをとって

あのときの痛みを

味わうくらいなら

仕事して死んだほうがいい。

自分の存在を消されることは

死に値すると思っていたんだ。


それは

辛かったろうに。

安心がない。

安心を知らずに

期待に応えるを

ずっと全方位で備えていた。

自分をさておき

人を喜ばせることに

命を削ってやっていた。


それは、しんどいよ。


泣ける。

いま、書いていても

涙があふれてしまいます。

この葬り去った傷を

しっかり

迎えにいけたことを

今、誇りたいと思う。

たくさんねぎらいたい。

湧いてきた悲しみに

心から泣いてあげたい。


わたしが

わたしを守ってあげよう。

これからこれから。

傷の向こうに

宝のような

あたたかい想いがあります。


とことん頑張って

へとへとになってしまう

そんな優しい人たちの

お役に立ちたいと思っています。


興味ありましたら

のぞいてみてください。

今日もごきげんでありましょう。

2025.1117 月

ふぐを食べました。 昨日。51歳にして初めてのこと。 息子の大学合格祝いです。 家族3人で、ふぐを食べました。 合格祝いは何を食べたいか 遠慮しなくていいからと 尋ねてみたらば ふぐを食べてみたいと まっすぐに言うわけです。 食べたことがないからと。 そうかそうかと 予想外の答えに 少したじろいだりもしました。 なぜなら ぼくは ふぐを食べたことがない。 うまい店も知らない。 そもそも 食べたいと

 
 
2025.1114 金

先日の11/11に行った 「書くことが楽しくなる文章教室  みんなでお茶するかい」の シェアを今日もしたいと思います。 週末のきりのいいとこまで ひっぱらせてください。 配慮と遠慮。 これが隣り合わせである。 文章を書くことにおいて この配慮を持っている人が ぼくは大好きです。 自分が書いたものの先に かならず読む人がいる。 その根元に どう届くのかを想定している あたたかい気づかいがある。 その

 
 
2025.1113 木

センスがある。 センスがない。 よく聞く言葉だけれど、 ぼくはあまり 使わないようにしている。 この前の 書くことが楽しくなる文章教室で センスあるないの件が 話題に出たので ここでもシェアしてみたい。 ぼくも 書くことを仕事にしていると 文章のセンスがあるんですねと 言われることがある。 そこに他意はないと思うのだけど、 センスなんかで 仕事やれねえよ。 なめんな。 という ゴリゴリのめんどくさ

 
 
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