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2025.1016 木

スーツを買った日

さくっと衣替えをした。


くるぶしの出る靴下をしまい

くるぶしの隠れる靴下を出し

半袖や短パンをしまい

長袖やヒートテックを出す。

そして、同じ日に

新しく買ったパンツを

所定の引き出しにおさめた。


秋を迎え

冬の支度を始めている。

ああ、気持ちがいい。


夏ものをしまうとき

厳かな心もちで取り組んでいる。

なので、

そのような

顔つきをしていると思う。

なにかしらの大切な儀式のように

ハンガーから外して

たたんでしまうまでの

一連の作業を

書家や茶道の

家元かなんかのつもりでのぞむ。


今年の役目を終えた夏ものに

感謝とねぎらいの気持ちを込める。

それは

本当に心から湧いてくる気持ちで

ちょっと、

そういうごっこをしている。

見えない顎ひげをたくわえ

見えない作務衣を着ている。


厳かに務め

静寂であるように

平熱な作業を進めるその

内心のごっこも

あくまでも真面目に行う。

そのうえで、

壮大であるイメージを膨らませる。

その様子を

俯瞰で見てみる想像をすると

滑稽さもまじった

可笑しみがわいてくる。


ふつうの部屋のすみっこで

おじさんが

いそいそと

服をしまって出しているだけだ。


その想像カメラは

部屋の中の頭上から

どんどんどんどん引いて

最後は宇宙にまでいく。

そしてまた

ゆっくりと部屋に戻るころ

すべての作業が終わる。


衣替え儀式ごっこと、宇宙。

季節が変わるミクロとマクロだ。

実に壮大。

かつ、馬鹿げている。


誰にも知られず

こういうことを

こっそりとやっている。

想像は無限だ。

だからって

たいそうなことではなく

おもしろいと思うことに使う。

ただそれだけだ。


遊ぼう。

今日もごきげんでありましょう。

2025.1117 月

ふぐを食べました。 昨日。51歳にして初めてのこと。 息子の大学合格祝いです。 家族3人で、ふぐを食べました。 合格祝いは何を食べたいか 遠慮しなくていいからと 尋ねてみたらば ふぐを食べてみたいと まっすぐに言うわけです。 食べたことがないからと。 そうかそうかと 予想外の答えに 少したじろいだりもしました。 なぜなら ぼくは ふぐを食べたことがない。 うまい店も知らない。 そもそも 食べたいと

 
 
2025.1114 金

先日の11/11に行った 「書くことが楽しくなる文章教室  みんなでお茶するかい」の シェアを今日もしたいと思います。 週末のきりのいいとこまで ひっぱらせてください。 配慮と遠慮。 これが隣り合わせである。 文章を書くことにおいて この配慮を持っている人が ぼくは大好きです。 自分が書いたものの先に かならず読む人がいる。 その根元に どう届くのかを想定している あたたかい気づかいがある。 その

 
 
2025.1113 木

センスがある。 センスがない。 よく聞く言葉だけれど、 ぼくはあまり 使わないようにしている。 この前の 書くことが楽しくなる文章教室で センスあるないの件が 話題に出たので ここでもシェアしてみたい。 ぼくも 書くことを仕事にしていると 文章のセンスがあるんですねと 言われることがある。 そこに他意はないと思うのだけど、 センスなんかで 仕事やれねえよ。 なめんな。 という ゴリゴリのめんどくさ

 
 
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