2025.0409 水
- minoru HASHIMOTO
- 4月10日
- 読了時間: 2分
そういえば
飛行機が苦手だった。
すこしかっこつけて
遠慮気味に言ったけど
苦手というより
嫌い。こわかった。
理由としては
空を飛ぶという非日常。
そこには
落ちるかもしれない
という不確かな恐怖が
セットでこびりついていた。
だから
飛行機に乗る前日までには
部屋を片付けたりもしたし
乗っているときは
安全を祈るように
背筋を伸ばして座っていた。
その祈りの意識で
飛行機が飛んでいるくらい
気が抜けなかった。
搭乗するときに
パイロットが
談笑しているのを目撃したら
なんだか不安にもなった。
そもそも
まったく知らない人に
命を預けるということが
不安のベースに色濃くある。
なもんで
ぜんぜん快適じゃないし
疲れてしまう。
そんな自分が
今は飛行機に慣れている。
ちょっと感心しています。
単純に乗った回数だろう。
経験を経て経て
力が抜けてきたような。
そこまで力まなくていいと
判断していったのだろう。
新千歳⇄羽田間の
1時間くらいの移動も苦じゃない。
機内で眠ったりするなんて
本当に慣れたもんだと思う。
慣れたことで
危機感が鈍ったのか
慣れたことで
安心が磨かれたのか
それは
どっちも当てはまる気がする。
過剰なほどこわかった。
それは
ほどよくほぐれて楽になった。
とはいえ
今でも信頼はしていない。
ほどよく心を許していない。
なんせかんせ、縛りが多い。
そんなものが
空を飛んでいるのは
やっぱりこわい。
飛行機がこわい。
その気持ちは忘れずに
そっとしまっておこうと思う。
今日もごきげんでありましょう。