2024.1218 水
- minoru HASHIMOTO
- 2024年12月19日
- 読了時間: 2分
ああ、その100円は
ぼくの100円ではない。
それをわかった瞬間があります。
停留所で市電を
待っていたときのこと。
さあ到着だというタイミングで
大学生くらいの男性が
100円玉を落としたんです。
きっと
乗る前に乗車賃を確認する
しっかりさんなのでしょう。
しかし
落としちゃったんですね。
ポロリ、
コロンコロンと
一連の流れが見えていました。
あ!
大学生の彼と同じくらいの
反応をしていたのは、ぼくです。
拾う?拾わない?
電車が来てる……。
どっちにしようか迷った
その時間差で
間に合わない。
それっくらいの時間でした。
迷ってなければ
間に合ったかもしれない。
でも、
そうとう機敏に戻る必要がある。
100円玉の
転がる様子も目で追っている。
ここで
取りに行こうと
思っちゃう自分がいるんです。
100円が落ちてしまったことに
もうすでに
なんとかしたいと
反応しているんです。瞬間的に。
なんなら
アクシデントが起こる
ちょっと前のタイミングを
しっかりおさえている。
偶然かもしれないけどね。
あ!
100円玉を落とした大学生と
同時くらいで
それ以上に驚いている自分がいる。
で、
そのとき
大学生が諦めた顔をしたんです。
もういい。しょうがない。
まず、あぶないと。
その表情を読み取れたことで
客観的になれたんだと思う。
ああ、その100円は
ぼくの100円ではない。
彼の諦めを尊重しよう。
というか、
行ってたら事故だ。デッドだ。
迷ったその間
3秒くらいだったろうか。
100円玉は
到着した電車で視界から隠れた。
反射的に
助けたいと思う自分がいる。
それは、わるいことじゃない。
むしろ、そうしたくてたまらない
そんな自分の根っこにある
愛をしっかりわかってあげたい。
無意識に
発動させてしまう自分という
その個性をわかってみたら
自覚してつかうことができる。
または、つかわないこともできる。
たかが、100円かもしれない。
金額の問題ではないのだけど
もしかして、
パチスロの
コインだったかもしれない。
どっちにしろ
気づいたことは
プライスレスだと思う。
今日もごきげんでありましょう。